控えめにドアをノックすると、祈りの声が止んで、先ほどの青年が戸を開けて姿を現した。

 

「おや。どうかしたのかい?」

優しい笑顔を浮かべて尋ねる青年。

声が聞こえたと話すと、ああ、祈りの時間だからね、と少し淋しそうに答えた。

 

「…神様がヒトを救ってくれる訳ではないと知ってはいるんだけど、ね」

 

それでも僕の基盤は此処だから、止められない、と云う。

それで、何か用事かい、と、先ほどと同じ優し気な表情で首を傾げる。

 

さあ、どうしよう…?

 

 

>>少し話を聞かせて下さいますか?

>>いえ…お邪魔してすみませんでした