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「…で、またなのか」 「うん、ちょーっと呪文の構築が違ったみたい」 「森抉っちゃうなんて…誰かさんが聞いたら卒倒だね」
控えめなノックの音が響くと、3人は顔を見合わせ、そして、少女と、幼い顔つきの少年が、同時にもうひとりの少年の方へ視線を遣った。
「…はいはい。俺が出ろってかい」 「ありがと有弥」 「ごめん、やー兄」
はあ、とひとつ溜息を吐いて、ドアの方へと歩く。
ドアを開けたのは、焦茶色の髪をした人の好さそうな少年だった。 へらりと笑んで、こんばんは、と声を掛けてくる。
「ん? 有弥、だれ?」 「お? ああ、アーさんの云ってた旅人だよ」
少女の声に応えて、まあどうぞ、と促す。
ベッドに腰掛けているのはやや顔つきの幼い少年と、漆黒の髪の少女。 それぞれが、こんにちは、と、礼儀正しく頭を下げて挨拶した。
さて、誰に話を聞いてみようか… |