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確かに其処には、建物があった。 立て掛けられた農具や、割り掛けの薪。 おそらく、誰かが生活しているのだろう。
なんとか一晩だけでも、宿を借りられはしないだろうか。 コンコン、と、扉を控えめにノックすると、扉の向こうで足音が聞えた。 入り口のほうへ近付いてくるようだ。
程なくして、かちゃりと錠を外す音が聞こえ、扉がゆっくりと開く。 其処に立っていたのは、穏和な顔つきをした青年だった。 枯茶色の髪に、青碧玉の瞳。年の頃は20そこそこ…といった風だろうか。
どうかしましたか? と、にこやかに問うてくる彼に、旅の途中で雨に降られ困っている、 なんとか今日一晩だけでも宿を借りられないだろうか、と話すと、彼は微笑んで頷く。
「部屋は余っているし、構わないと思うよ。 何なら建物の中を見て回ってみるのも良いかも知れないね。面白いものはないけれど」 その後に、くすくす笑いながら、面白い人ならいっぱいいるけどね、と、冗談まじりに言葉を付け足す。
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空いた一室へと案内してくれたあと、不自由があったら何でも云うと良い、と言い残し、 青年は自室へと戻っていった。
『形だけ整えただけだから、まだ見れたものじゃ無いところもあるけどね』とは彼の言。 さて、これからどうしたものか… |
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>>やっぱり何処か別の処へ行こう >>建物の外に出よう >>拍手…?
>>何だろう、この部屋は…? |